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30~40代で抜け毛が増える?現役美容師が抜け毛の原因と対処法を解説します

ikka HAIR

そもそも髪の毛は1日に100~200本抜けると言われています。
100本以上と聞くとびっくりすると思いますが実はそうなんです。
しかし、それでも抜け毛が多くなったと感じるということはもしかしたら、何かほかの原因が隠れているかもしれません。

  • 最近抜け毛が増えたかも?
  • シャンプー中にたくさんの毛が手に絡んでくる・・・
  • 排水溝がすぐ詰まる気がする・・・

などなど、このようなことが気になっている方必見!

「なぜ毛は抜けるの?原因は?」「抜け毛を減らす方法はあるの??」

そのような疑問に現役美容師が解説していきます。

抜け毛の原因は?

実は絶対これだ!と断定するのが難しい抜け毛のメカニズム。
抜け毛の要因は1つではなく、さまざまな原因が絡み合って引き起こります。
その中でも特に注目したいのが、ズバリ!

【ヘアサイクル(毛周期)の乱れ】

になります。
ヘアサイクルの乱れを引き起こす原因も、さまざまあるんですが、このサイクルを正常に戻すことが抜け毛予防に直結します。
今回はこのヘアサイクルにフォーカスを当てて掘り下げていきたいと思います。

ヘアサイクル(毛周期)とは??

聞きなれない言葉かもしれませんが、髪の毛には通常、
「成長期」「退行期」「休止期」「脱毛&新生期」
というサイクルがあり、簡単に説明すると、
「元気に伸びる時期」⇒「弱る時期」⇒「成長をやめる時期」⇒「抜け落ちて新しく生えるまでの時期」
という感じで髪の毛たちが成長しては抜けてということを繰り返しています。
今生えている毛は大多数が成長期であり、伸び続けています。このヘアサイクルの成長期は通常3~5年と言われています。
しかし、さまざまな原因が絡み合いヘアサイクルが乱れると成長期が短くなったり、髪の毛が十分に成長しなくなるなどしてバランスが崩れ、いずれ抜け毛につながっていきます。

ヘアサイクルの乱れが起きる原因とは?

さまざまな原因が考えられますが主に以下のようなことが考えられます。

  • 生活習慣の乱れ
  • 血行不良
  • 睡眠不足
  • 加齢によるヘアサイクルの乱れ

ではもう少し詳しく見ていきましょう。

生活習慣の乱れ

仕事や育児などで、生活習慣が乱れてしまいがちな女性は多いと思います。男性も仕事が忙しかったりで現代人は生活習慣が乱れやすいと言えます。
生活習慣の乱れは、あらゆるトラブルの元やストレスの原因にもなりますので注意が必要です。
例えば、無理なダイエットは栄養が偏るだけでなく、ストレスも溜まります。
偏食による栄養の偏り(栄養不足)は、体内での新しい細胞づくりを阻害するため、抜け毛や細毛の原因となってしまいます。
アルコールの過剰摂取は血流を悪くし、時に質の良い睡眠の妨げにもなります。
睡眠不足やハードワーク、生活の中でありとあらゆるストレスを受けて生活をしているので、ストレスを受けないことは不可能かもしれませんが、適度に発散してストレスを溜め込まない努力も必要になります。

まとめると、

  • 栄養が偏っている食事
  • 睡眠不足や浅い睡眠
  • ストレスを溜め込みすぎない

ということに注意が必要です。
これらの生活習慣が日常化すると、血流が悪くなるなどして、頭皮に十分な栄養が運ばれなくなり、ヘアサイクルに乱れが生じやすくなります。

血行不良

もともと頭部は体の末端に位置することや、心臓よりも高い位置にあるため血流が悪くなりがちです。特に頭頂部は血液を流すための筋肉も少ないため元々血が巡りにくい部位になります。
頭皮が血行不良になると、毛根は毛細血管から酸素や栄養を受け取りづらくなります。
その状態が続くと、髪の成長が弱まり成長過程にあった毛が途中で抜けるなどしてヘアサイクルの乱れが生じます。
血行不良の原因となるのは主に以下のようなことが考えられます。

  • 過度なストレスを受け続ける
    身体的・精神的なストレスがたまると、自律神経のバランスが乱れ、交感神経が優位に働くと血管が収縮し血行が悪くなります。
  • 過度な喫煙
    過度な喫煙喫煙するとニコチンやタールなどの作用により、毛細血管が収縮して血行が悪くなります。
  • 運動不足
    血液の流れは心臓がポンプの役割をして全身に血液が流れるようにしていますが、運動不足が続くとポンプの機能も低下して体全体の血行が悪くなります。
  • 頭皮が固くなっている
    血行不良が続くと頭皮が固くなりやすいので、血行不良のサインになります。その他、頭皮がうっ血して黄色~赤茶っぽい色になると血行不良が疑われます。(正常な頭皮は青白いです。)

睡眠不足

睡眠中は成長ホルモンが分泌され、肌や髪の生まれ変わりを促すための大切な時間です。
睡眠時間が不足すると、自律神経が乱れたり、ホルモンのバランスが崩れることで成長ホルモンが減少し、肌や髪もうまく成長することができず、ヘアサイクルの乱れにつながります。
「寝る子はよく育つ」といいますが、健康的な肌や髪を育てるためには睡眠を抜きには語れません。

加齢によるヘアサイクルの乱れ

頭皮に限らず、全身に言えることなのですが、加齢とともに血流が悪くなりがちになります。血流量が低下することで、毛母細胞が酸素や栄養をスムーズに取り込めなくなり、ヘアサイクルが乱れやすくなります。
すると、毛髪が成長しないまま休止期に入ってしまうため、短くて細く柔らかい抜け毛が目立ってくるのです。

また女性の場合は、加齢によって女性ホルモンが少なくなっていきます。そして男性ホルモンの割合が増えてくると、男性ホルモンの作用を受けやすくなり、ホルモンバランスが崩れ、結果ヘアサイクルの乱れにつながっていきます。
このように女性ホルモンの減少などが原因で薄毛になる事を女性男性型脱毛症(FAGA)といいます。
女性ホルモンの減少理由は加齢やストレス、生活習慣の悪化などですが一定量は分泌されるため、髪の毛が全て抜けるようなことは少なく、

  • 全体的に薄くなる
  • 髪が細くなる
  • 頭頂部での薄毛が目立つ

といった特徴があります。

番外編

同じ髪型を長く続けている

同じ髪型を長く続けている場合も、抜け毛が増えやすくなる可能性があります。
特に、ポニーテールやお団子ヘアのような髪を引っ張るヘアスタイルは、頭皮への負担がかかりやすいです。ずっと髪を結んだ状態が続くと頭皮の緊張状態が続いてしまい、頭皮がストレスを受けやすくなってしまうので、髪を下ろして頭皮を休ませる時間を作るのもおすすめです。
また、ずっと髪の分け目を同じ場所にし続けるのも紫外線のダメージで抜け毛が増える可能性が上がります。できるだけ分け目を変える工夫をして、頭皮への負担を軽減させることがポイントです。

季節的な抜け毛

抜け毛の多い、少ないは実は季節によっても関係しています。
特に9~10月くらいが一番抜け毛が増える傾向にあります。これは夏場の疲れや食欲不振、他の季節より頭皮が日焼けしやすいためです。

季節の変わり目は、疲れやストレスの影響を受けやすく体調の変化も出やすい時期ですので、多少は仕方ないです。
気にしすぎてストレスを溜め込んでしまわないよう、あまり心配しすぎないことも大切です。

実は抜け毛のほとんどがシャンプー中やシャンプー後のドライヤーの時に抜け落ちている

シャンプー中に抜け毛が増えた。排水溝が詰まるのが早くなった。ドライヤーの後に床にたくさん毛が落ちている。などはよく聞く話です。
これは意外と盲点かもしれませんが、特に髪が長い方や髪を結んでる方に多く当てはまります。(意外とこれが原因の方も多いですwww)
髪の毛はいつ何時抜け落ちるかわかりません。そのため髪が長い方や結んでいる方は髪が抜けても、結んでいたり長い髪に絡まって、下に落ちないこともあります。
そのため、シャンプー前のブラッシングや、シャンプー中、ドライヤーで髪を乾かすときに留まっていた髪が一気に落ちる(手に絡みつく)ので抜け毛が増えたと勘違いすることが多いようです。
これに関してもたまたま頭に絡んでいた髪が一気に落ちただけなので、特に気にする必要はありません^^

抜け毛を減らすためにできること

ここまで述べてきたように、脱毛の原因は【ヘアサイクルの乱れ】です。
そして、ヘアサイクルの乱れの主な原因が不規則な生活からくるストレスや血行不良が主な原因になります。
主な対策としては以下のようなことに気を付けて生活を送ると良いでしょう!

  • バランスの良い食事
  • 適度な運動
  • 質の良い睡眠
  • ストレスを溜め込みすぎない

バランスの良い食事

髪の主成分はケラチンというタンパク質です。
髪の材料であるタンパク質は、
肉だけでなく、魚、卵、乳製品、豆類
などでバランスよく取りましょう。

それからケラチンタンパクの生成を助けたり、細胞の代謝を活性化させ、発毛を促すビタミンB群は、
ホウレン草やブロッコリーなどの色の濃い野菜や豚ヒレ、鶏のささみ
に多く含まれています。

抗酸化作用があるビタミンCは細胞の働きを健全に保ちます。
柑橘類など果物全般やピーマン、ゴーヤ、パセリ
などに多く含まれています。

タンパク質の合成で必要とされる亜鉛。髪や肌の細胞分裂をスムーズに行うために必要とされています。
肉、魚介類、野菜、マメ類、卵黄など
多くの食品に含まれていますが、特に牡蠣に多く含まれます。

新陳代謝を高めたり、たんぱく質の合成、血行促進効果の期待ができるヨード
海からとれるワカメや昆布、ヒジキといった海藻類
に多く含まれています。

女性の場合は、これらに加えて鉄分不足も薄毛や貧血など様々なトラブルの原因になります。
赤身肉、貝類、レバーなど動物性食品
が鉄分を効率よく体内に吸収できます。

ときには、サプリなどの力を借りながら、バランスの取れた食生活を心がけましょう。

適度な運動

抜け毛予防には、有酸素運動が効果的です。有酸素運動は、全身の筋肉を動かして酸素をたくさんとり込む運動のこと。
ウォーキング、ジョギング、水泳、自転車、エアロビクス、なわとびなどを週に3~5回、1日合計20分程度行うなど、適度に運動をすることにより心臓から血液を送り出す機能が高まり、血流改善に効果的です。
また、ストレッチなども凝り固まった筋肉を柔軟にほぐす効果があるので、血流改善に期待が持てます。
運動を習慣にすると、良い睡眠やストレスの解消にもつながるため、ぜひ意識して続けましょう。

質の良い睡眠

一般的に、夜間や就寝中の副交感神経が優位なときに、成長ホルモンが分泌されると言われています。成長ホルモンを分泌させるためには睡眠(特にノンレム睡眠)が必要なのです。
睡眠サイクルがバラバラであると、睡眠時間はきちんとあっても、質の良い睡眠ができず、副交感神経の活動効率が低くなり、きちんと成長ホルモンが分泌されづらくなる可能性があります。
また、成長ホルモンが分泌されやすい時間帯は夜10時~深夜2時といわれていますので、それまでの時間に質の良い睡眠がとれるようにするとより抜け毛予防には効果的と思います。

ぐっすりと質の良い睡眠をとるためには、

  • 夕方までに軽い運動をする
  • 寝室の照明を暗くし室温を適切にする
  • 入浴は就寝2~3時間前にすませる
  • 就寝前のアルコールやカフェインを控える
  • 就寝直前までスマホやパソコンの画面を見ないようにする

等、規則正しい睡眠習慣を心がけるのが良いと思います。

ストレスを溜め込みすぎない

全くストレスをなくすことは難しいですが、運動や趣味、気分転換などで少しでもストレスを軽減することも大事です。
根を詰めると逆にストレスの原因になってしまうこともありますので、気持ちを楽に持って取り組むように心がけましょう。
また禁煙も抜け毛予防には効果的と思いますが、無理にするとかえってストレスが溜まってしまう恐れもあるので、無理はしないようにご自身と相談しながら取り組みましょう。

頭皮のマッサージをする

頭皮のマッサージも血流改善・肌のリフトアップ効果が期待できますので、抜け毛予防には効果的です。
現代人は特に目を酷使して肩が凝ったり頭が凝ることがありますので、そういった方は自分でできるマッサージとして、こめかみのマッサージなどが有効的です。
あとは、重力に逆らうようなイメージで側頭部をグッと持ち上げるようにすると筋肉がほぐれて血行が良くなります。シャンプー中などに一緒にやると良いでしょう!

もちろんプロにマッサージをお願いするのもリラックス効果も期待できますので、 美容室でのヘッドスパやリラクゼーションなどのマッサージもお勧めです!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
抜け毛の原因はさまざまで、個人個人で異なってきます。
誰にでも効く万能な方法はないかもしれませんが、明日からでもできるようなことも実際多いです。
後は継続が何よりも大事になってきますので、これを機に生活習慣を見直してもよいと思います。
生活習慣を見直すと抜け毛だけではなくいろいろなことによい影響が出てくると思いますので、頑張ってください!

手っ取り早く髪や頭皮によい影響を与えて継続もできやすいのが、そういった効果を謳っているシャンプーに変える(自分に合ったシャンプーに変える)というのも手です。
当店でもいろんなシャンプーの取り扱いがありますので気になる方はぜひお試しください!

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